急な味覚・においの障害の患者さんへ 院内感染予防のお願い
先日阪神の藤浪選手が嗅覚・味覚障害からPCR検査を受けて、新型コロナウイルス感染が確定され、同席した選手・一般人の5人の感染が確定しました(3/28日現在)。藤浪選手には新型肺炎の初期症状である発熱・咳は認められませんでした。これを受けて、ウイルス陽性患者の初期症状の一部に嗅覚障害・味覚障害を認める場合があることが分かってきました。
これの意味するところは、新型コロナウイルスのキャリア(熱・咳もない、嗅覚障害・味覚障害のみの症状のために自宅療養されずに行動が制限されない)の方が、感染を拡大してしまう可能性があるということです。(特に若い方で行動半径の広い方)
嗅覚障害・味覚障害のほとんどは風邪や副鼻腔炎が原因のことが多く、全身疾患を併発するような重篤な状態に通常はなりません。
当院の方針
①嗅覚、味覚の障害を感じても、発熱、咳、だるい、といった全身症状が無ければ、2週間は自宅にて様子を見てください。(他人への感染防止の点からクリニックに直接受診しないこと)発熱やだるさなどの全身症状がなくても、数日は外出を控え、毎日2回熱を測って下さい。
②自宅療養している間、嗅覚障害・味覚障害以外にも発熱・咳・だるさを伴ってくる場合は、長野保健所に設置されている『帰国者・接触者相談センター』
(026-225-9039 24時間対応)に電話してください。
③もし耳鼻科をすすめられた場合でも、必ず前もって電話して相談下さい。院内感染予防のために直接クリニックに受診されないようにお願いいたします。
万が一、新型コロナウイルスのキャリアの方を、隔離室のない院内で診察すると他の患者さんへの感染のリスクがあります。医療に携わるものとして院内感染のリスクは最大限に予防する使命があります。 よって新型肺炎の流行期に限り、当院では感染防止のため、嗅覚障害・味覚障害の患者さんは院内に入らずに、院外からの電話問診とさせて頂きます。
嗅覚障害・味覚障害の患者さんは、万が一の際を想定し、他の患者さんへの感染防止のために、くれぐれも直接院内に入らないようお願いします。必ず院外の車内より、
026-274-3387
へ電話ください。院長が対応させて頂きます。
院内感染予防のために直接クリニックに受診されないように、ご配慮・ご協力よろしくお願いいたします。 院長